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2020.10.07

ドロップ率とは?楽天市場でのかご落ち原因とドロップを防ぐ9の方法


ドロップ率と言う言葉をご存じでしょうか?ドロップ率は、たとえば楽天市場の店舗で、一度は購入プロセスへと入ったものの、購入手続きを完了せずにお買い物かごから離れてしまった顧客の割合です。今回は転換率、購入率向上へ導く、かご落ち(ドロップ)を防ぐ9の方法についてご紹介します。

▼目次

■ドロップ率とかご落ち(ドロップ)を防ぐ方法

ドロップは「かご落ち」とも言われるEC用語で、購入プロセスに入りながらも、すべての購入手続きを完了する前に、買い物かごから離れてしまった顧客のことを指します。ドロップ率は、普通のお店でも30パーセント程度の値になることがありますが、さすがにドロップ率が50パーセント以上になると何らかの問題があると考えられます。

このようなショップの場合は、ドロップ率を下げるために何らかの対策を取る必要があるでしょう。今回は、楽天市場を例に、ドロップ率を下げるために有効な9の戦略についてご紹介しましょう。

■なぜ、かご落ちしてしまうのか?

お買い物かごに商品を入れたにもかかわらず、購入プロセスを完了せずに離れてしまう。かご落ちしてしまうということは、そこには何らかの理由があるはずです。

かご落ちの理由として有力なのは、「商品以外の何か」が気に入らなかったこと

すでにお買い物かごに商品を入れているので、その商品自体に問題があったとは考えにくいですよね?
単純に忘れてしまった
お買い物かごに商品を入れたにもかかわらず、それを忘れてしまう人は少なくないようです。ショッピング中に他のことに気を取られてしまい、そのまま忘れてしまうというケースです。

後で買えば良いな
「特に今買わなくても、後で買えば良いな」と顧客が感じてかご落ちする可能性があります。

希望する決済方法が使えなかった
お買い物に商品を入れたものの、いざ決済という段階で、希望する決済方法が使えないことがわかったため、買い物をあきらめてしまったというケースです。

配送日が分からない
配送日が分からない、もしくは分かりにくかったために買い物をあきらめてしまったというケースです。

送料無料まで遠すぎる
「5000円以上お買い上げで送料無料」などのサービスを行っている場合、そのラインまで遠すぎて、もしくは欲しいものが無くて購入をあきらめた可能性もあります。

予想外のコスト
商品を購入しようとしたものの、購入手続きの段階で、考えていなかったコストがかかることが分かり、購入をあきらめてしまったというケースです。

■かご落ちを防ぐための9の方法

「単純に忘れてしまう」というケースをのぞいては、何らかの対策を打つことでドロップ率は下げることができそうです。このパートでは「かご落ちを防ぐための9の方法」についてご紹介します。
今ここアピール【限定】
「後で買えば良いな」と考える顧客にアピールする場合、「限定」や「特別」といった雰囲気を出すことで購入につなげやすくなります。

1.在庫数表示
在庫数を表示すると、顧客を「今、買った方が良さそうだな」という気持ちにします。

2.売り切れや在庫切れの可能性を告知
商品の在庫数が少なく、メーカー在庫の状況も流動的なので、現在庫で販売が終了する可能性があることを告知します。これにより顧客に「待ったなし感」を与えます。

3.商品名でも「限定」と「切迫感」をアピール
商品リスティングの商品名に、売り切れが近いことをアピールする文言を入れるのも効果的です。「在庫少」、「在庫限り」、「売り切れご免」などの文言を入れて「限定感」と「切迫感」をアピールしましょう。
4.タイムセールの開催
タイムセールを開催して、顧客に「今がチャンス!」と思ってもらう方法です。ただし、「限定」と「切迫感」をアピールする必要があるので、タイムセールは数時間から3日程度で開催してください。
また、タイムセールを開催する際は、「限定」と「切迫感」を盛り上げるツールを使うといいでしょう。楽天市場の販促・運用ツールとして知られる「楽太郎」にはカウントダウンタイマーが標準装備されています。「タイムセールスケジュールの告知」、「タイムセール終了までのカウントダウン」などの機能が搭載されているので、顧客の心を盛り上げ、かご落ちを防ぐ効果があります。
決済対策
5.後払い決済の導入
希望の決済方法が無かった…すべての決済方法に対応することは難しいのが現実だと思います。しかし、なるべく幅広い決済方法に対応することで、顧客をつなぎ止めることは可能です。特に、購入後に決済が可能な「NP後払い決済」などの後払い決済は、顧客に大きな安心感を与えますので、導入を検討する価値があります。
配送日が分からない、分かりにくい
6.自動で発送日を表示
配送日が分からない、もしくは分かりにくかったために購入をあきらめる。このようなケースが疑われるのであれば、まずはウェブサイトが見にくくなっていないか、ユーザビリティーについて見直す必要があるでしょう。配送日がわかりにくい場合は、「楽太郎」が提供している「自動発送日表示」を利用するといいでしょう。発送日がひと目で分かることで、顧客に安心感を与えると共に、問い合わせの数を減らす効果もあります。
送料無料まで遠すぎる場合の対策
7.送料無料となる購入金額を引き下げる
送料無料となる購入金額を引き下げることを検討してみてもいいでしょう。ただし、条件を引き下げることでビジネスを圧迫してしまっては意味が無いので、それぞれの顧客がショッピングに費やす単価を今一度チェックし、送料金額を設定しましょう。客単価が3000円なら「4000円購入で送料無料」、客単価が6000円なら「8000円購入で送料無料」程度に設定するのが理想ですが、ショップの実情に合わせて調整するといいでしょう。

8.送料クーポンの発行
送料が無料になるクーポンを発行することも送料対策になります。元々、送料の心配をする必要が無いことに加え、顧客を「使わなきゃ損」という気持ちにさせます。
予想外のコストへの対処法
9.追加費用は、事前に顧客の目に触れさせる
「予想外のコスト」と言うと語弊があるかもしれません。
『「送料設定」や「ラッピング」等に関しても設定済みだし、購入前に分かるよう、表示もしてある』

と思います。

しかし、現実にこのようなケースがあると疑われるなら、今一度、表示が分かりやすいかどうかチェックする必要があるでしょう。ドロップ率を下げるためには、送料や消費税、ラッピングなどにかかる費用を、トップページや各商品ページにも表示するなどして、早い段階で顧客の目に触れさせる工夫をするといいでしょう。ECにおいては、顧客にとって使いやすい、ユーザビリティーの優れたサイト作りをすることが大切です。

■ドロップ率(かご落ち率)を下げ、転換率と購入率アップ

以上、ドロップ率を低下させる効果がある9の方法をご紹介しました。Eコマースにおいては、顧客の心理を考えた施策や販売戦略が不可欠です。今一度、ショップの構成を見直すと共に、「楽太郎」などのEC支援ツールを導入して、ショップの業務効率化を図りましょう。

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