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2018.11.26

楽天内SEOの基本とアクセスアップのコツまとめ


楽天内SEOについて分かりやすく最新情報と共にご紹介していく記事の第2弾です。
前回の記事では楽天内SEOの基本的な考え方とキーワードに注目した対策方法について説明しました。
まずは簡単に前回のおさらいをし、今回は検索順位に関連する要素、動画の活用法などについてまとめていきたいと思います!

▼目次

■おさらいその1 楽天内SEOってどんな仕組み?

楽天内SEOの仕組みを知る為に重要なのは、楽天市場の目的をはっきりさせることです。
楽天市場は、ショッピングの為の場所であり、ユーザーの求めている商品を素早く適切に提供する仕組みを作ろうと日々改善を重ねています。
楽天市場としては購入の促し=売上アップが目的なはずですので、人気、売れ筋商品(=多くのユーザーに認められている商品)
を検索結果の上位に表示し、購入につなげようと考えるのではないでしょうか。
検索順位上位表示の為には、この楽天市場の目的にマッチすると良いということですね。

■おさらいその2 キーワード選びのコツ

上記の「ユーザーが求めている理想のアイテムにより近い商品」はユーザーの希望とショップが提供する商品のマッチングが肝心です。布団が欲しいユーザーに対してバスマットをおすすめするわけにはいきませんのでここで検索エンジンの質が問われます。

*商品名とキャッチコピーに重要なキーワードを盛り込む
楽天の検索エンジンが評価する部分は複数ありますが、その中でも特に重視されるのは「商品名」と「キャッチコピー」です。最近はシンプルでわかりやすい商品名が好まれる傾向にありますので、最重要キーワード以外はキャッチコピーに回すなどバランスを考慮すると良いでしょう。

*サジェスト機能を使ってスモールワードを設定する
検索窓にキーワードを入力すると、同時に検索されることの多いキーワードの一覧が自動表示されます。
時期に合わせたユーザーのニーズが反映されやすい部分ですので、定期的にチェックすると有効です。
これらのキーワードもキャッチコピーなどに盛り込むと検索にヒットしやすくなるでしょう。

*過去の人気キーワードや、他モールの急上昇キーワードを見てみる
楽天市場だけでなく他モールも検索キーワードや急上昇キーワードランキングを発表しています。トレンドが掴める他、過去のデータからはニーズが増加する時期なども先取りすることが出来ます。

ここまでが前回のおさらいで、ユーザーのニーズとのマッチングに関する内容がメインでした。
今回の記事では「人気、売れ筋商品(多くのユーザーに認められている商品)」の方に着目して関連する項目をピックアップします。

■関連する要素その1 売上

売れている商品=ユーザーに評価されて選ばれている商品ということになりますので、ユーザーの目に留まればまた選ばれる確率が高い商品ということになりますね。
売上を上げることにより、利益だけではない、得られるメリットが2つありますのでご紹介します。
*楽天ランキングに入賞する
楽天市場では常にカテゴリごとに楽天ランキングを集計しています。項目はリアルタイム・デイリー・ウィークリーがあり、一般ユーザーも以下の「【楽天市場】売れ筋人気ランキング」からランクイン商品をチェックすることが出来ます。
【楽天市場】売れ筋人気ランキング

上位入賞商品は【楽天市場】売れ筋人気ランキングのページだけでなく、楽天市場トップページにも表示されます。
ランクインすることにより、より多くのユーザーの目に留まる機会が増え、一般の検索結果以外からの流入も大幅に増やすことが出来ます。
*アピール出来る実績を作ることが出来る
先述したランクイン商品のように、販売実績を作ることによりアピール出来る武器を増やすことが出来ます。一般的に多くみられるフレーズは、

「楽天ランキング1位獲得」
「販売個数○○個突破!」
「○秒に1個売れている!」

などがあります。初めてその商品の購入を検討するユーザーにとって「売れている」という事実は大きな安心材料となりますので購入の後押しが出来るような情報は積極的にアピールしましょう。

■関連する要素その2 クリック率

購入の1つ前段階であるクリック率も検索順位にとって重要とされています。
クリックされる為には検索結果画面にてアピール出来る情報で勝負する必要があるわけです。
ユーザーが検索結果画面で見ることが出来るのは、

・サムネイル画像
・商品名、キャッチコピー、店名
・発送日
・価格、送料、ポイント倍率
・スーパーセール、DEALなどのセール情報
・翌日配送、学割、楽天プレミアム会員特典などの条件
・レビュー数と平均評価
が挙げられます。
このうちキャッチコピーと発送日はサムネイル表示形式ですと非表示になります。
ユーザーはこの限られた情報が一覧表示されたたくさんの商品の中から、他商品と比べて、自身が魅力的に感じる商品をクリックすることになります。
商品画像の見栄えはどうか、限られた範囲の中で重要な情報を的確に伝えられているといえるか、
条件面でライバル店(アイテム)と大きく差をつけられていないか、
自社の商品が検索結果画面で実際どのように見えているか、ユーザー目線で検索をし、チェックすることをおすすめします。
「詳細を見てみたい」と思ってもらえるような入口を用意しましょう。

中でも特に重要なのがサムネイル画像です。
楽天ランキング上位入賞商品のサムネイル画像を見ると、商品情報が一目で分かりやすいように作り込まれているのが分かります。
商品の見映え、カラーバリエーションや容量、ブランド名、価格など商品の魅力が一目でわかるサムネイル画像であるか、今一度チェックしてみましょう。

■関連する要素その3 レビュー

レビューは楽天市場にとってもユーザーにとってもショップ・アイテムを評価する為に重要な要素ですが、楽天市場におけるレビューの捉え方は過去と現在で変わってきています。
以前楽天市場は検索順位に関して「レビュー数」をとても重視している時期がありました。その時以下のような結果を招いてしまいました。

・老舗ショップの一人勝ち
運営歴が長いショップ程、レビュー数は多い傾向にあります。すでに十分に売れており資金力もある老舗ショップばかりが1ページ目に表示されるという状態が生まれました。その為、新規出店ショップは最初のアクセス数を稼ぐ部分で苦戦を強いられることになりました。

・レビュー争奪戦と無意味なレビューの増加
レビュー数が検索順位に影響を及ぼすと分かってから、ショップはレビュー数増加の為のサービスに力を入れるようになります。「レビューを書いたら送料無料」が最たる例です。ユーザー側も送料無料という見返りの為にレビューを投稿しますので「まだ届いてないけど楽しみにしています」などといった商品レビューとして意味をなさないレビューが大量に生まれる結果となりました。

この状況を改善する為に現在楽天市場では「レビュー数」の優先順位を下げています。
過去の無意味なレビューの影響を少なくし、最近の生の声をより反映するべく、最近投稿されたレビューを中心に評価されていると言われています。
またルール面でも改定がみられ、現在ではその購入における送料無料やその他おまけを与えるサービスは禁止されています。(次回購入時に使えるクーポンなどはOK)
こうした取り組みにより現在は新規ショップやレビューが0件の商品でも上位表示されやすい環境になっています。しかし様々な評価においてレビューが重要であることに変わりはありませんので、良質なレビューを多く獲得する為の一工夫は続けていきましょう!

■月間優良ショップを目指そう

楽天EXPO2017にて、楽天が優良店と認定したショップを優遇する「月間優良ショップ」の制度を開始すると発表がありました。
評価される内容は主にショップレビューとされており、ユーザーからの評価が高いショップを優遇していこうという姿勢がみられます。その他の評価基準に関しては明らかにされていませんが、上位1%のショップしか受賞することの出来ない価値ある制度です。
言わばユーザーの声を基にした楽天市場のお墨付きということになりますから、こちらも受賞によって検索順位が変化する要因のひとつになりそうです。

また、PCで検索した際の検索結果にはショップ名の横に「月間優良ショップ」というマークが表示されます。「送料無料」「あす楽」などと同様に強力なアピールポイントになるので、ユーザーの目に留まった際のクリック率アップが見込めます。

月間優良ショップの認定にはショップレビュー評価が重要と書きましたが、どのような項目でショップレビューが評価されているかを意識したことはありますでしょうか。
現在以下の6項目でそれぞれ5段階評価がなされています。
・品揃え
・情報量
・決済方法
・スタッフの応対
・梱包
・配送
「品揃え」「情報量」に関してはページの作り込みや分かりやすさが大きく影響する部分と考えられます。実際には多数の商品を登録しているにも関わらず、各ページのヒモ付けが甘く、品揃えが少ないように見られてしまうショップは多数あります。
例えば以下のような対策はすでにお済みでしょうか?
例)
・タオルを販売している場合、関連商品としてバスタオル、フェイスタオル、ハンドタオルなどのサイズ違い商品へのリンクを作る
・北欧風食器のブランドを展開している場合、マグカップ、カトラリー、平皿、サラダボウルなどシリーズとして揃えたい商品へのリンクを作る
実際に多くの商品を取り扱うことも勿論ですが、「ラインナップが充実しているように見える」ということも高評価レビュー獲得には重要になります。

「決済方法」はショップの顧客層に合ったものを充実させることが1番です。
年齢層により、代引きや電子マネー、クレジットカードなど求められる決済方法は異なります。要望の取りこぼしがないよう幅広く対応するといいでしょう。

「スタッフの応対」については問い合わせ時の対応や、商品不備や交換があった時の対応について評価されることが多いです。その他、急ぎの要望に応えてくれた、注文ミスをしてしまったが迅速に対応してくれたなどとコメントされることが多いので、柔軟で親切な対応により評価に差がつきそうです。

「梱包」「配送」は配送会社も関わってくるので難しい部分ではありますが、やはり迅速かつ丁寧が高評価の基本です。最近はエコ志向が強くなってきているので、「過包装でゴミの量が多かった」というレビューが付かないよう気を付けましょう。

■動画を活用してみよう

商品ページに動画を差し込めるようになってから、ショップのPR動画や商品を使用している動画を掲載するショップが増えていますね。動画の有無が大きく検索順位に関連するという訳ではありませんが、売上を作る上で動画がもたらすメリットはいくつかあります。

*商品画像だけでは伝わりにくい商品の良さをアピール出来る
商品の使い方や素材感などは動画を使った方がより伝わりやすいです。実際商品を手にした時の想像がしやすくなるので、購入段階でのユーザーの不安を払拭し、転換率アップに繋げることが出来ます。

*ショップのブランドやサービスの質を伝えることが出来る
ショップのPR動画を作り、製造過程やこだわりをアピールすることが出来ます。信頼感が増し、ショップ自体のファン獲得に有効です。

*レビュー投稿の促しやレビューの書き方を分かりやすく伝えることが出来る
以前よりレビュー獲得が難しくなっている楽天市場ですが、投稿方法が分からずに今までレビューを書いたことが無かったというユーザー層もあります。動画であればこのような層にも簡単にアプローチ可能です。

動画を活用することで転換率・売上アップやレビュー数の増加がみられ、結果として検索順位の上昇に繋がるのではないでしょうか。動画によって得られるメリットは、お金では買えないショップの実績の部分ですので他ショップと差をつけやすい部分にアプローチ出来ることになります。
最初はあまり難しく考えず、「より売れやすくするには何をアピールすれば良いだろう?」という視線で動画作成をしてみると良いでしょう。


さて今回は楽天内SEOにおける検索順位に関連する要素についてご紹介しました。
検索順位を上げる為に押さえたいポイントは確かに存在しますが一つひとつは難しいものではありません。そして商品のトレンドと同じく楽天の検索アルゴリズムも日々変化していきます。
商品アップした時以来手つかずではもったいないです!商品名や画像、レビューの獲得など少しの工夫で今すぐに始められることばかりですので、まずは出来ることから少しずつ見直しをされてみてはいかがでしょうか。

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